朝にも親に色々と言われて、ムカつくとかそんな感情は全然起こらず(当然か)、ひたすら縮むばかりだった。姐さんが和民に電話入れてくれてて(本当にありがとう…)、鍵はそこに忘れたと見てほぼ間違いなさそうだった。でも、財布は如何ともしがたい…。そんなんであまりの憂鬱さに何もする気が起きず、体の疲れも取れてないしもう一度布団に入り込んでしまった、あぁ〜。


そんなどん底状態のときに電話の鳴る音が。そんなん知るかよって感じで居留守したい気分でもあったんだけど、そこは出ておく。2年のときの担任のミッチーこと栗嶋先生だった。何故に?と思って話していると、受話器から天の声が…!!




「今、落ちてったていう財布が学校に届いてるんだけど、これってあなたのじゃないかしら?」




………。




ウワアァァァ―――――ン!!!!(つд`)"*;`,



色々と中身の詳細確認したけど、どうやら間違いなさそうだった。興奮気味に「い、今からとりに行きます!!」と言って、布団から飛び起きて即行で学校に駆け込んだ。


職員室でミッチーと会って、預かっているという事務室へ一緒に行く。事務室に入って机の上を見てみると、そこには確かに俺の財布が…!!




もう会えないと思ってた…。あぁ、私のメアリー(財布)、帰ってきたのね!!




ここからはどうやって見つかったかの詳細をば。なんとですね、タクシーのドライバーさんが走行中に落ちてるのを見つけてくれたそうなんです。ちなみに落ちてた場所―某T学院の植え込みの中。俺は一体何をしちゃったの…???(滝汗
それで中に学生証を入れてたから、それを見て俺の母校に連絡入れてくれて、そのあと届けてくれたそうです。しかも嬉しいことに、お金もカードも何も抜かれてないんですよ!!全額損失は覚悟してたのに…。もうそのタクシードライバーさんには本っっっ当に感謝です!!!
是非お礼言いたかったんだけど、財布を届けてくれた後に事務の人が「連絡先を…」と聞いたらしいんですが、「いいよいいよ」って言って早々と去ってしまったそうです。か、カッコイイ…(涙)。会ってみたいなぁ…。


事務室から出て、ミッチーは「良かったわね、これも普段の行いが良いからよ♪」と言ってたけど―…言えない、酒飲んでフラフラして紛失したなんて言えないよ…(泣




世の中にはいい人がいるよ、絶対に。俺もそんな人になりたいと、今日心の底から思った。